2005.5/22
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秦野→(県道)落合→(県道70)やまびこ大橋→(県道514)半原 |
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小田急線で秦野に10時集合。バス停の狭間で駅前は何となく居心地が悪く気温はむっと蒸し暑く、しかも空はちょっとあやしめの曇り。長居は無用と、とっとと出発します。
町外れから少し登って小金沢の台地へ。目の前に丹沢の山々が早くも登場、周囲は住宅地から次第に農村へと変わって行きます。
台地をしばらく進むと、山々が近づいてきたところで順当に再び登りが始まります。きりきりっとした坂がしばらく続いて汗が噴き出てきます。また、日陰が少ないので、道は意外に気温が上がり始めていて、農村から山の森の端に到達したところで、蓑毛の登山口に到着。バス転回所を兼ねたちょっとした広場にはWCや自販機なんかもあります。
ロード練習コースとして有名なこの道、脇をロードがばんばん通過していきます。でも我々はここでちょっと休憩。
ここから先斜度は再び収まって道は山の中へ。周囲の茂みには蝶が飛び、広葉樹や杉の森からいろいろな鳥の声が響いています。森の空気で気温がちょっと低くなり、のんびりとなかなか快適なサイクリングです。
集落が終わったからか、さっきまでに比べて自動車はがくっと減り(まあそんなに少ない訳じゃない)、途中から道も細くなります。また、木々の合間から秦野方面の平野が見渡せるようになってきました。
自動車が減ると、練習ロードからツーリングMTB&クロスバイクまで、いろいろな自転車がますます目立ってきます。しばらくだらだら坂が続き、道の脇からすぐすとんと落ち込む下界の展望が次第にダイナミックに。
途中の菜の花台展望所で再びちょっと休憩。丹沢方面への眺めが目新しく、今までの道が閉鎖的だったので広々と見応えがありますが、一方で雲行きはちょっとあやうい状態に変わりつつあるようでした。
ここで休憩するサイクリストは多いようで、休憩中のサイクリストが話しかけてきます。でもまああくまで途中の通過点。峠までまだ少しあるので、11:45、あちらもこちらも再び誰ともなくばらばらっと出発。
上に登って斜面は切り立ってきたのか、周囲はやや開けてきます。標高差何百mかを見下ろす秦野方面への展望はなかなか感動的なレベルですが、さっきからヤバげな空模様はますます悪化。とろんと濃い灰色の危険そうな雲が高速で動きまわり、時々水滴を顔に感じるようになってきました。
12:10、ヤビツ峠到着。何となく霧雨っぽくもあり、休憩所の軒下に張り付いたベンチでお昼休憩にします。
雨雲のためか、休んでいると身体が冷えて薄ら寒さすら感じ始めます。この天気で峠に長居は無用。皆さん下り防寒対策後、とっとと下り始めます。
この峠から北側、宮ヶ瀬湖までの裏ヤビツ区間。実は10数年前、この道には車で来たことがあります。秦野方面の展望なども印象的ではありましたが、峠少し下、護摩屋敷の水場への再訪は今回の楽しみの一つでした。
記憶通りにその護摩屋敷の水場には、水おやじが今日もポリタンクで店開き。おまけに水ばばあ、そして水子供などが群がる、にぎやかな水場でした。
彼らの水採集の間に入れてもらい、我々もここでちゃちゃっと水補給。
藤熊川の静かな渓谷に、時々ブレーキが必要なくらいの快適下り道が延々続きます。谷間の森の道は新緑が勢い良く、まるで明るい緑に染まってしまうような気持ちになります。
ほとんど車の来ない静かな細道が、粛々とくねくねと続きます。次第に落ち込む布川の眺めが見事。時々山の中へと分岐する林道の佇まいは、何とも魅力的。近場なので、いずれ訪れてみたい気分にさせられます。道端のキャンプ場や、川原のバーべーキューも楽しそう。
地図でこの道を見るときにとても印象的な、本谷川の谷の懐への折り返し。頭上を覆い尽くした緑、切り立った岩、山深い表情は相変わらずでした。個人的には裏ヤビツ区間の、いや、今日のハイライトでした。
その先キャンプ場のある唐沢を過ぎ、そして次第に谷間が拡がったと思ったら、もう宮ヶ瀬湖外周の広い道が始まりました。
宮ヶ瀬湖畔で井上さんが離脱。離脱というか、又丹沢方面へ引き返して、例によってとんでもないハードコースで帰られたようです。
ダム湖で毎度おなじみの下流側激下り、連続トンネル部分を一気に通過。今まで山奥の谷間で気づかなかった下界の熱気はむっと蒸し暑く、さっきまでの静かな緑の谷間がつくづく思い出されます。
13:45、田代着。ここから先、町田の今野製作所まではもう平野部を突っ切るだけ。
途中の山田うどんで遅めの昼食後、15:20、今野製作所に到着。
店内を見学中にちょっとぱらぱらっときたので、泡を食って一路多摩センターへ。何とかぎりぎりのタイミングで雨は免れ(というかちょっと降られ)、16:30、多摩センター着。
記 2005.7/3