奥多摩→(国道411・奥多摩むかしみち)高橋 |
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川越から自走で到着のさんぽさんと、予定通り8時奥多摩駅出発。
「東京最西端」のコンビニで補給後、まず奥多摩むかし道へ。地元おじさんに道を聞いて国道411脇から細道に分岐すると、すぐに杉林の鬱蒼とした森の中へ突入。
多摩川の渓谷を見下ろす森の道、小集落、はたまた状態のいいダートが、次々入れ替わります。
奥多摩湖の手前、国道411へ登る道の途中、谷を渡る橋から幽玄とした雰囲気さえ漂う谷が見渡せます。木々の間に今まで来たむかし道を見下ろしつつ、「何も遠くに行かなくても近場でこんなに良いところがあるじゃん」という話に。
奥多摩湖面の涼しい風を受けながら西端の留浦で休憩、9:05に出発。
この頃になるとぐんぐん気温が上がり、頭上が開けた登り基調のアップダウンに多少つらさを感じるようになります。でも、逆に言えばこの時間にこの辺まで来れていることが有り難く、何より深く落ち込む渓谷の風景が感動的です。
途中の保の瀬では谷間の集落を見下ろせます。中には民宿もあり、山深い佇まいに一度ここで泊まりオフでも開いてみたい、等と思わせられます。
9:45、丹波着。町中の国道脇にはいつも楽しみにしている沸き水の洗い場があり、ここで水を汲んだ後、近くの寺で少し休憩。
軒下の日陰から、雲一つ無い真っ青な空に緑の山々が見えます。国道脇のデジタル温度表示ではもう29℃とのことでしたが、さすがにここまで来ると山間の谷間の風にはそこそこ涼しさが感じられます。さんぽさんと「夏休みの風景だー」「ほんとですね」等と話しつつ、なかなか腰が上がりません。
10:05、丹波発。ここから再び渓谷をさかのぼる1本道になります。意外にもまだ自動車はあまりここまでは来ていないようで、意外に交通量が少ない道をのんびり進みます。沢登りの団体客が意外に多かったのにはちょっとびっくり。
丸川峠方面への林道を興味津々で眺めつつ、更においらん淵へと足を進め、渓谷がダイナミックに曲がりくねり始めると間もなく一ノ瀬林道への分岐に到着。
甲斐大和から柳沢峠を越えて合流を目論むできさんを少し待ち、11:15、出発。今までより厳しい登りが続きますが、あっと言う間に国道411を下の方に見下ろせるぐらいまで登ってしまいます。
谷間を見下ろす登りはこのコース最大のハイライト。紅葉の季節は、山も谷も燃えるような色に染まるのですが、今回はボリューム豊かな緑色。木陰も多く、谷間から吹いてくる風は涼しく、厳しくも楽しい登りです。
その深い谷底の川が一気にすぐ近くまで登ってきて、二之瀬を通過。多少落ち着いた廃屋の脇で休憩していると、できさんが降りてきてめでたく合流。柳沢峠を越えて逆回りで一ノ瀬林道に入り、合流点の300m先でしばらく待っていてくれたそうです。
ちょうどその時お昼の時報が。
できさんは逆走になってしまいましたがそのまま登り、2000年のできさんOFF「多摩川源流オフ」で泊まったことがある「民宿しゃくなげ」で、蕎麦で昼食。「体力を使うので」とおばさんに気を遣ってもらい、いろいろおまけがてんこ盛りでした。
13:10、民宿しゃくなげ出発。昼食の間に空には雲が拡がっていましたが、風が止まっていたためか逆に少し蒸し暑くなっていました。
森の中を抜け、犬切峠手前の展望広場でさっきまでいた三之瀬の「民宿しゃくなげ」を眺めながら、コーヒーを沸かします。
風は止まっているとはいえやはり涼しく、下界の暑さが想像されます。
13:55、展望広場発。
一気に急降下して国道411に合流。そのまま下り続けます。途中で最近恒例となりつつある私のチューブトラブルパンクを挟み、丹波渓谷へ下りきってから林道合流点を通過(できさんは何だか自動車とバトルしたそうでしたが…)。
丹波着は14:15、留浦着は14:40、奥多摩通過は15:15。終着点は福生の石川酒造でした。
記 2004.7/5