湯ヶ島

妻良

石部

仁科峠

松崎

国士越

筏場

風早峠

八幡

修善寺

三島

下田

石廊崎

2003.3/21 西伊豆・石廊崎

三島→(県道140・町道・県道129)熊坂
→(国道136)修善寺
→(県道12)八幡
→(県道59)仁科
→(国道136)差田
→(県道16)日野
→(国道136)下田
148km


 朝のうち薄くて高かった雲が次第に厚く低くなる午前中でしたが、仁科峠・松崎辺りからどんどん晴れて、いつの間にか雲一つ無い晴天に。いかにも南国の道らしい風景を、たっぷり楽しめました。春の伊豆って本当にいいですね。

 のえっち車がガレ場仕様(多分白銀林道仕様)→一般装備へのチェンジに時間が掛かったとのことで、新幹線アプローチに切り替えたのえっちに東京で合流。
 その結果、三島からの自走を主張するのえっちに負け(ていうか地図で三島→修善寺の経路チェックぐらいはしていたのですが…)、狩野川の土手を南下。ということで、修善寺着は当初20分オーバーの8:50過ぎに。一応駅前はチェックしましたが、まさか誰か来てなかったですよね?

 そのまま多少交通量の多い県道12をしばらく我慢して進み、八幡から細道の県道59へ分岐、国士越へ。
 これがまた静かな集落の中の雰囲気のいい道でした。最近のえっちに貸してもらった「宇宙船レッドドワーフ号」の真似をしながら(2人ともいい大人なんですが…)のんびり進み、やがて登り区間に突入。
 国士越への登りでは、谷間に長々と続いたわさび田が圧巻でした。山間の川沿いに、最初はわさび田があるな、ぐらいの感じだったのですが、登っても登っても狭い谷にわさび田が続き、最後はちょっとした田圃の広がりが。看板によると、1500枚の田圃からなる日本一のわさび田とのことでした。

 

 箱根方面まで見渡せる展望やら湯ヶ島の谷の眺めを楽しみながら国士越を通過、次は仁科峠へ。こちらもさすが昔から有名なコースだけあって、静かで雰囲気のいい道が谷間に続きます。工業所を通過して木々の中を登る峠区間に入ると、南に多い常緑の広葉樹をはじめ、下草やら蔓草やら、いかにも南らしい植物がそこかしこに。

 尾根を巻きながら牧場を通過し、忘れもしない風早峠の青い標識看板から仁科峠へ更に登ります。湯ヶ島・修善寺方面なのか、山に挟まれた谷間や、その向こうの山々が一望にできますが、去年2月初旬に行ったときよりも全体的に霞が掛かっていて、木々の枝の芽の膨らみと共に、春らしさが感じられます。仁科峠からは宇久須の漁港が見下ろせ、こっちも海がきらきらまぶしく、これも春の風景。
 そのまま県道59を下ります。山の中やら切り立った崖に張り付く、鬱蒼とした激下りの細道が圧巻。ブラインドコーナーが怖いので、ゆっくりと下ります。

   

 いつも暖かく明るい光がまぶしい仁科から松崎へ。ここでものえっちの強い要望で、去年行った回転寿司へ向かいます(まあ私もここでの昼食がけっこう楽しみではあったのですが)。いちばん楽しみだった伊勢海老の味噌汁は、今日はお休み。それでも地魚中心にいろいろ食べて、店を出発。
 この時点でもはや14:00、いつもの時間切れパターンの可能性が濃厚に…

 

 春の光がまぶしい海岸線の国道136は、多少交通量が多い嫌いはありますが、遠くの荒々しい岩礁まで見渡せる絶景、それと共にしつっこいアップダウンも続きます。石部、雲見、妻良と、時々海岸近くまで降りたり、そこからまた100〜300mぐらい登ったり。海沿いの道では時々彫刻が置かれていて、荒々しい岩の眺めとの組み合わせはちょっとシュール。標高が上がっても、時々眺めが拡がる海は、明るいような濃いような色の紺色で、光に満ちていてまぶしく、春の海っていいなあ、という気分。
 妻良は小さな湾に張り付いた小さな漁港で、民宿も何軒かあります。いつかここでランドナーOFFをやってみたいのですが。

 妻良から登ってトンネルを抜けたところで、いよいよ石廊崎への分岐になります。この時点で16:10。距離と日没までの残り時間を概算してちょっと悩みますが、最終的にはのえっちの「下賀茂は去年行ったしなあ。この天気で夕方、絶対に景色は良いしなあ」で決まり。三度目の正直で石廊崎へ向かうことにします。
 国道136から分岐、県道16へ足を進めると、半島先端部の常で、今までにもまして何国の雰囲気が濃厚に。夕方の真っ赤な光の中で、さいはて感の濃厚な風景やら太平洋がドラマチックです。もう早くも来て良かった状態。
 どうせ石廊崎まで歩く気はなかったので、灯台への分岐はそのまま通過。もう16:45、あとは日没までに下田に到着しないと。

 ここから伊豆半島の東海岸になります。道は岩の上から海岸部に降り、岩場に断続する漁村の中を抜けてゆきます。松崎から先のいかにも南国らしい風景、岬周辺のさいはての風景、そして夕方の美しい海岸と続き、何だかとてつもなく遠くへ来た気分(いや、実際交通費は掛かってるのですが)。

 まっ黄色の菜の花畑が一面に拡がる湊着は17:05。この期に及んでまだ海岸沿いの細道へ向かおうとするのえっちの意見はさすがに却下して、大人しく車の多い国道136で下田へ直行。
 というわけで下田着は17:35。17:30発のSVOは当然のように無理で、替わりに今回もいつもの温泉銭湯へ。

記 2003.3/22

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Last Update 2003.4/12
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